紺碧の採掘師
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用語集
■イェソド鉱石
この世界の生活の基幹エネルギーであるイェソドエネルギーの元となる鉱石。人間が長時間触れると身体に悪影響を受ける為、人間の代わりに採掘や加工作業をさせる為に人工種が作られた。
イェソド鉱石は都市部から離れた山の中に点在する。特に「外地」(がいち)の近くでよく見つかる。エネルギーの高いものほど良質の鉱石として高く取引されるが、鉱脈のエネルギーの流れによって鉱石の質が日々変動する為、同じ場所で同じ質の鉱石が採れるとは限らない。なので採掘船は良質の鉱石を求めてアチコチ移動しながら採掘する事になる。
■外地(がいち)
正式名「航空管理区域外」、航空管理の「管理波」が届かない為、船が必ず遭難すると言われている地帯。外地の奥についての情報は殆ど無く「生きて帰れる保証の無い未知の世界」とされている。
人間は外地に出ても「自己責任」であり特に罰は科されないが、人工種が出た場合は、最悪の場合「廃棄処分」と言われている。
■廃棄処分
実際にどうなるのかは誰も知らないが、昔から「役に立たなくなった人工種は廃棄処分にされる」という噂がある。
■製造師 (せいぞうし)
遺伝子を組んで人工種を作る人の事。殆どの製造師は人間で、人工種で製造師の資格を持つのは「周防先生」ただ一人。
ちなみに生まれた人工種を育てるのは「育成師」(いくせいし)であり、製造師が育てるとは限らない。作るだけ作って後は育成師に全て任せて自分は育てない製造師も居たりする。
■人工種製造所
「MKF」マルクト霧島人工種研究所
遥か昔、現在の人工種の基盤となる「基礎原体」を作った人工種製造所。現在は人工種を作っておらず、人工種の遺伝子やデータ等を管理する「遺伝子管理」や人工種の人権を守る「保護管理」等がいて、人工種関連の全てを決定する専門機関となっている。基礎原体から現在までの全ての人工種のデータ、歴史資料がここに保管されている。
「MF」マルクトファクトリー
100年前、研究都市マルクト内の様々な人工種研究所を集めて出来た製造所なので製造師各自が独立した研究施設を持っていて、それを取り囲むように商業施設があるという一種の都市のような巨大施設。現在最も多くの人工種を作っている。
・主な出身者…カルロス、陸、サイタン、ジュニパー等
「ALF」人工生命研究所内製造所
元は230年前に出来た「人工種研究所(ATL)」で、80年前、移転し拡張して大規模なファクトリーになった。現在はマルクトファクトリーに次いで大きな人工種製造所となっている。採掘船アンバーのメンバーは全員ALF出身者。
・主な出身者…護、穣、満、総司、礼一、ジェッソ等
「SSF」周防紫剣ファクトリー
26年前、名前の通り周防と紫剣の二人の製造師が採掘都市ジャスパーに建てた製造所。他の製造所に比べれば規模はかなり小さい。ジャスパーで働く人工種の緊急メンテ施設も兼ねている。
・主な出身者…上総、クォーツ、綱紀等
■人工種の正式名
人工種の正式名は、最初に「人工種ナンバー」が付く。
例えば護なら「ALF IZ ALAd454十六夜護」で、「ALF」は人工種製造所記号、「IZ」は製造師記号、「ALAd454」は遺伝子原体型と個体ナンバー。「どこで誰に作られた人工種」というのが分かるようになっている。
■タグリング
人間が人工種を管理する為の首輪。自分で外す事は出来ない。年一回のメンテが義務付けられている。外せるのは製造師だけ。
■浮き石
「浮き石」はとにかく「浮く石」で、特にイェソドエネルギーと反応させるとよく浮く。この世界ではこの石のお蔭で航空船という空を飛ぶ船が主に使われるようになった。
この石が翼に付いているので採掘船は例えエンジンが止まっても墜落する事は無い。
採掘師の人工種たちは、この石をブレスレット等にして身に付け、空飛ぶ採掘船から採掘場所に降下する。新人採掘師が一番最初に習うのが「浮き石の使い方」。
人工種はイェソド鉱石(イェソドエネルギー)を扱えるので、それと反応させる事で浮力を増して落下速度を緩める事が出来るが、人間はイェソドエネルギーを扱えないのでブレスレット程度では船から飛び降りる事は無理である。しかし人工種は、人間を抱えて船から飛び降りて無事に着地する事すら出来る。
基本的に採掘師は浮き石のブレスレットを着けるが、人によってはペンダントも着けたりベルトにも着けていたりする。
■バリア石
自分の周囲にバリアが出来る石で、採掘師は小石や粉塵などを避けるために、バリア石の腕輪を着ける。