2020.06.07 08:16序章 『外に出たい。』人工種管理官「外地(がいち)は危険な所だと何度も言っているのに、なぜ出たんだ!」『それでも俺は出てみたかった。…狭い世界に閉じ込められる位なら』無味乾燥な白い壁の四畳半の部屋に、小さなテーブルと簡素な折り畳み椅子が二脚。壁際の一脚には穣(みのる)が座っていて、その穣を取り囲むよう...