第22章 03

その頃、採掘船本部では。

駐機場の片隅で、何人かの人工種管理官が、作業服を着た人工種たちと話をしている。

人工種「えっ、勝手に船内に入るんですか?」

管理「そうです。我々が船の連中に事情聴取をしている間に鉱石コンテナを降ろす作業を」

人工種「荷降ろしは、船の採掘メンバーが行う作業です。勝手に入って降ろすのは」

管理「とにかく指示に従って頂く。何の為に貴方達をここへ連れて来たと思ってるんです?今は緊急事態なのです。」

そこへ採掘船本部の人間が「あ、あのー…。事情聴取は構いませんが、せっかく二隻が戻って来たのですから、あまり厳しくされない方が」

管理、本部の人間を指差して「元はと言えば採掘船本部が二隻をしっかり把握しないからこんな事に」

本部の人間「船がどこでどれだけ採掘するかは各船の船長が決める事で、こちらとしては」

管理「とにかく余計な口出しはしないで頂きたい。」

そこへ管理官の一人が「来ました!」と叫ぶ。空の遠方に黒船とアンバーの船影が見える。

二隻はアンバーを上、黒船を下にして上下に重なるような状態で飛んで来ると、本部の駐機場のかなり手前で停止し、暫しそのまま待機している。

本部の人間「…なかなか入って来ませんね。」

管理「まぁ戻れば我々に締められるからな。」

二隻はやっと動き出すと、黒船を先頭、アンバーを後方にして一列になって駐機場に近づいて来る。

管理「来た。」

本部の人間「おや?甲板に誰か乗っている…」

黒船の甲板のコンテナの周囲に、護や穣たち数人のアンバーメンバーがいる。

黒船はそのままゆっくりと駐機場内に入って来る。アンバーは後方の上空で停止し、待機。

管理と本部の人間達は、黒船の甲板に乗っている護たちを見て、彼らがそれぞれ何かが入ったビニール袋を担いでいる事に気づく。

管理「…何か持って…えっ!?」

本部の人間「イェソド鉱石!」

管理慌てて「い、いかん!」

そこへ黒船の甲板上の穣が、「管理の皆さんご機嫌よろしゅう!アンバーとオブシディアン、ただいま戻って参りました!」と叫びつつイェソド鉱石が入ったビニール袋を頭上に掲げる。

管理、怒鳴る。「バカかお前ら!とっとと仕舞えそれを!」

本部の人間「コンテナに入れなさーい!!」

護「鉱石いっぱい採り過ぎてコンテナに入らないんだー!」

管理「ならそれを船内に置いて、全員、船から出て来なさい!」

穣「積荷を降ろさないと!」

管理「それは他の人工種にやらせる!」

そんな会話をしている間に黒船の採掘口が開き、タラップが降りて、イェソド鉱石入りビニール袋を肩に担いだカルロスやジェッソ達が降りて来るが、その中に駿河と総司もいる。

タラップの周辺を包囲しようとしていた管理の人間達は、慌てて「おいおいおい!」と退避しながら「す、駿河船長!これは一体どういう事だ!」

本部の人間「そんな近くに鉱石が、…アンタ危険だろう!」

駿河「俺は大丈夫です。イェソドで有翼種に中和石というイェソドエネルギーを中和する石を頂きまして。」と言いつつ右腕の袖をまくって中和石の腕輪を見せると「これがあるのでこの位の鉱石なんか全く問題じゃない。」と言うと「イェソドの首都ケテルなんかもっと壮絶ですからね。」

管理たち「…。」唖然

駿河「ところで俺は、本日付で黒船の船長を辞めます!」

総司「そして俺が、黒船の新しい船長になります。これはアンバーとオブシディアンのメンバー全員の総意です!」

管理「…な…。」

すると本部の人間が「ま、ま、待ってくれ。」と言い総司を指差し「彼は人工種だ!」

駿河「そう、彼が人工種初の船長になるんです!」

本部の人間「はぁ?」

駿河「ですので彼に船長免許を交付して下さい!…と、さっき航空管理に言っておきました。」

総司「黒船の新たな副長は、今アンバーの副長をしているネイビーさんになります。そしてアンバーの副長は剣宮君に、アンバー二等操縦士はバイオレットさんになりますが、三等だけは居ないので、募集する事にしました。アンバーは三等が見つかるまで出航できませんが、黒船は俺に船長免許が交付され次第、出航出来ます。」

本部の人間「そんな事を勝手に決められても…」

総司「そちらも相当勝手です。あなた方は、今まで俺達人工種の意見を聞いてくれた事なんか殆ど無かった。」

本部の人間「いや…意見は聞くようには」

総司「そもそも意見を考える事すら出来ない位に縛られてましたからね、これで。」とタグリングを指差す。

管理、駿河を見て「…駿河。お前…。」と怒りを込めた口調で言い「なぜ突然、船長を辞めると…。何があった!」

駿河「イェソドに行ってきました。」

管理「イェソドで何があった!」

駿河「…何って。凄く楽しかったですよ。」と言い「俺、元々人工種が好きで採掘船に入ったので、黒船が人工種だけの船になればいいなとずっと思ってたんです。」

すると管理、怪訝そうな顔で「はぁ?」と声を上げる。

本部の人間「そんなの初耳…。というか、前は、こんな人じゃなかった…。」と駿河を見ながら言う。

管理「…どいつもこいつもイェソドに行くとおかしくなる!」

駿河「違いますよ。イェソドに行ったからじゃない。あまりの苦しさに、もう耐えきれなくなって、弾けたというか。…自分の本当の心に気づいた、それだけです。だからイェソドに行ったとか、そんなのは全く関係ない。」と言い、管理達を指差し「もし、あなた方がイェソドに行ったとしても、何も変わらないでしょうね。」

暫しの沈黙。

気付けばいつの間にか周囲には、本部の人間達や人工種達が集まって来ていて、不安そうな顔で成り行きを見守っている。

総司「…とにかく船長免許を」

管理「そんなものは許可できない!」

総司「ならば黒船とアンバーはイェソドに行き二度とここに戻って来ない事にします。」

管理「…その方がいいかもしれないな。これ以上、向こうから変なものを持ち込まれては困る。」

別の管理も「そうだ。この二隻がここに居ると、他の船まで変な影響を受けてしまう。ならば居ない方が」

すると本部の人間が「そしたら鉱石はどうするんです?!この二隻は鉱石採掘の主力ですよ?」

管理「備蓄の鉱石があるから大丈夫だ」

本部の人間「それは不測の事態に備えてのもので、平時に使うもんじゃない!」

管理「なら早急に人工種を増やして新しい船を作ればいい。」

本部の人間「…そんな簡単に」

すると別の人間が、管理達に向かって「ダメだコイツら、話にならん!」

管理「なんだと?!」

本部の人間「この二隻が鉱石を採らなくなったらどれだけ困るか」

管理「だが奴らがイェソドから危険なものを持ち込んだらどうする!」

本部の人間「鉱石をこんなに採って戻って来た!少しは感謝したらどうです?」

管理「そもそも人工種は鉱石を採る為の存在」

そこへ総司が「…ともかく船長免許を交付して頂けますね!」と叫ぶ

管理「人工種の船長なんて前例が無い!」

総司「免許をくれたら黒船は勝手にイェソドに行って、これだけの鉱石をガンガン採ってきますが!」と積荷のコンテナを指差す。

すると本部の人間が「わかりました、免許を何とかします!」

すると管理が「待って下さい!」

本部の人間「今から航空管理に掛け合ってきます!」と叫んで走って行こうとするのを人工種管理が止める。

管理「待て、勝手に!」

すると別の人間が管理の前に立ちはだかり「邪魔しないで下さい!」

本部の人間、総司達に「大丈夫だ、必ず交付させる!」

別の人間も「戻って来てくれてありがとう!」

総司「ではこれから積荷を降ろします!」

ジェッソ「よし。」と言うと鉱石入りのビニール袋を上に掲げつつ管理達の方に歩きながら「これから鉱石のコンテナを降ろしまーす!中和石を持っていない人間の方々、危ないですよー!」と叫ぶ

管理「な!…こいつら…」とイライラしながら仕方なく撤退し始める。

そこへ甲板の上の穣が「じゃあアンバーも、入場しまーす!」と叫ぶ


黒船の後方の空に停まっていたアンバーが、黒船の隣の駐機スペースに入って来る。穣や護たちは黒船の甲板から飛び降りるとアンバーの方へ。二隻の荷降ろしの作業が始まる。


アンバーがコンテナ搬出作業を始めると、突然、「手伝います!」と何人かの50代位の人工種達が来る。

穣たち驚いて、「え、…皆さん、どうして?」

人工種「管理に突然、連れて来られたんだよ。二隻の事情聴取してる間に積荷を降ろせとか言われて。」

護たち「ええ」

人工種「こっちも仕事があるのに。…俺、いつもは鉱石加工の仕事をしてるんだ。」

別の人工種も「私は鉱石運搬の仕事を」

そこへ穣が「あ!誠一さんじゃないですか!」

誠一「うんALA416十六夜誠一です。」

護「あっ、気づきませんでした!」

透「俺も。すみません!」

誠一「年が離れてる上に滅多に会わないから仕方ない。実は私も君達がわからない。穣はわかるけど」

護「四男の護です!」

透「末子の透です!」

話を聞いていたマゼンタ、透の腕をつついてコソッと「どういう関係の人…?」

透「十六夜先生が作った、五人兄弟以外の、人工種。」

マゼンタ思わず「え。そんなの居たの?」

透「いるよ。俺達以外に23人いる」

マゼンタ「えええ!」

穣「なんだ、十六夜は五人兄弟だけだと思ってたんか」

マゼンタ「まさかそんなに居たなんて」

透「しかも全員男なんだよねぇ…。」

マゼンタ「うげぇ」

誠一笑って「全くだな。しかし十六夜というと五人兄弟と言われる位、君達は有名になったなぁ。」

穣「色んな事件を起こしてますから」

誠一「二隻が周防先生を連れて居なくなって心配だったよ。戻って来なかったらどうしようと。」

すると別の人工種が口を挟んで「しかし最近の人工種は皆、凄いなぁ。」と言い、「我々50代の人工種も頑張らないとな。人工種は働き続けて60代で亡くなるのが多いが、周防先生のように90まで生きないと。」

誠一「そうだな、十六夜一族でも三人、60代で亡くなってるからなぁ…。」

穣「…もうそんな時代は終わりにしましょうや。」

護「仕事だけが人生じゃありませんし。自分の好きな事やりたい事をやって」

人工種「とは言っても人工種は仕事しないと」

護「んじゃせめて自分のやりたい仕事をしましょう!」

人工種「管理が許してくれるだろうか」

護「…。」ちと黙ると、穣を見て「…もうこれは人工種全体の意識改革が必要だねぇ」

穣「長年、首輪に締められてきたからな。…まずは俺達が自由にならんと!」

透「やっぱ護の家、早く建てよう!宿泊施設つけてさ、皆がイェソドで遊んだり出来るように」

穣「そうだな、まずは護の家と、採掘船の施設だな!」

護「その為にはイェソド側のお金がー」

穣「稼げ!お前が自分の夢を達成する事が皆の変化に繋がるんじゃあ!」

護「ほぇ?!」

透「こっち側で採れる石で、イェソドで売れそうなのをもっと探そうよ」

穣「よっしゃ!」

誠一、ぼそっと「…私も、君達のように自由になれるかね…。」

穣「それは、貴方が望めば!」と誠一を指差す

護「なれます!」

誠一、ちょっと微笑して「…じゃあ、とりあえず、積荷を降ろしてしまおうか」

穣「おっとそうだった!作業再開!」



そして次の日…。

採掘船本部の事務所にて、総司に人工種初の船長免許が交付されると同時に、黒船船長の辞令が下りる。同時にネイビーにも黒船副長の辞令が下りる。


総司とネイビー、事務所を出て本部の廊下を歩きつつ

ネイビー「…なんかさー。せっかく人工種で初めて船長になる人が出現したっていうのに、メッチャ簡単に手続き終わるって、どうなの。人間だったら辞令交付式とか」

総司「別にいいけどな。昨日散々騒いだし。…とりあえずこれで黒船は明日から出航できる。」

ネイビー「制服が間に合わないから私はアンバーの服のまま、黒船だけど。」

総司「俺は駿河さんから貰った制服。…別に新しい制服を作らなくても、これでもいいけどなぁ。」

ネイビー「本部がわざわざ人工種用に新しいデザインのを作ってくれるっつーんだから、いいじゃない」

総司「人間と同じ制服だと嫌なんだろ。変なデザインだったら自分で改良してやる」と言い「しかしアンバーの三等、いつ頃来るかなぁ。」

ネイビー「募集出して一週間以内に希望者が来なかったら、他船に入れる予定の新人をアンバーに回すって話だから、何にせよ一週間後には出航出来るわよ。」

総司「あとはカルロスさん達の船がどうなるか。」と言い「時間があれば、駿河船長の送別会みたいなのをやりたかったけど。」

ネイビー「後でイェソドでやろうよ。人工種初の黒船船長就任祝いも入れてさ」

総司「カルロスさんの新しい船の祝いも」

ネイビー「まぁ、落ち着いたらイェソドのカナンさんの店で皆でパーティーしよ!」

総司「…カナンさんの店だと全員入らないから、ターさんの家だな」

ネイビー「あそっか。またじゃんけん大会になるもんねぇ。」



それから二日後。ジャスパーの街中の、とある喫茶店にて。

護、カルロス、駿河、剣菱、穣が、店の奥のテーブル席にいる。

テーブルの上には船のカタログと書類が置いてあり、穣は小さなノートPCで何かを検索している。

剣菱「…まぁアレだ。船を買うのは駿河さんだが最大出資する船のオーナーはカルロスさん、アンタなんだから」

カルロス「しかし…。」と言うと「…この決断は重すぎる…」

穣、ちと溜息ついて「ホント慎重なやっちゃな。大丈夫、アンタなら稼げるって!なぁ駿河さん」

駿河「うん。」

護「第一、俺がいるし!」

穣「護はともかく」

護「なんですと」

カルロス「しかしこの中型船の値段はちょっと…。」

駿河「…それを買える位、貯金があるって事は、今まで十分稼げたんだから」

カルロス「使わないで貯めてたからだ!」

駿河「…確かにちょっと仕事中毒でしたもんね…。」

カルロス「だからなかなか使えんのだ!」

剣菱「一旦は諦めた貯金だろう?」

カルロス「まぁ、あの時は。」と言うと「…うーーん。…中型か小型か…。」と悩む。

護「中型がいいー」

穣「ちょっと気分転換に船の名前でも考えようか。何にする?」

護「やっぱ石の名前でしょう!俺はジオードがいい!」

穣「それはダメ!」

護「なんで」

穣「ジオードは!…俺がちょっと使いたい!」

駿河「ジオードってどっかで聞いた…あ、そうだイェソドの大長老の名前だ」

護「ジオードは晶洞石の別名で、鉱物結晶の事です。」

すると穣が「こういうもんです」とPCの画面に写真を出して駿河に見せて「これはアメジストのジオード」

駿河、PC画面の写真を見て「あぁ…これジオードっていうのか。」

穣「この結晶の集まりが、なんか街みたいですよね。」

駿河たち「街?」

穣「あ、いや。んー…」と言うと「…いつかイェソドの護の家の周りに、色々な家や施設が出来てさ、そこが人工種の街になった時に、俺、街の名前をジオードにしたいなーと!」

駿河「ほぉ!」

護「なるほ。わかった。じゃあ船の名前、何にしよう。」と言いカルロスを見て「…カルサイトとか。」

カルロス「なんでだ」

駿河「それどんな石?」

穣「石灰石です。鍾乳洞の石とか。」

カルロス「俺がカルさんだからってカルサイトなんて安易な」

護「あれ!カルさんそれ付けてたの」とカルロスの手首を指差す。そこにはあのブレスレットが。

カルロス「あ、ああ。まぁせっかく作ったので」

護「それにしよう!」とブレスレットを指差す。

カルロス「え、これ?…これオブシディアンと…なんだっけ。適当に選んだやつ」

護「カルセドニーだよ」

カルロス「あー」

駿河「どんな石?」

護「凄く細かい石英の結晶が集まって固まったものです。だからよく人の縁を繋げる石とか言われる。」

駿河「それ、いいな。」

護「でしょう!」

駿河「船のオーナーはカルさんだしカルセドニーで行こう!」

護「決まった!」

カルロス「それマジで言ってんのか」

護&駿河「マジです。」

そこへ剣菱のスマホのコールが鳴る。剣菱、スマホの電話に出て「はい剣菱です。」

カルロス、護に「なんて安易な決め方なんだ。」

駿河「でも採掘船の名前も安易かもですよ。黒いからオブシディアンとか」

護「青いからブルーアゲートとか」

カルロス「いやそれ名前に合わせて船体を塗装したんじゃ」

その時、電話しながら剣菱が「え!…そうですか。護に…。」

護「へ?」

剣菱「わかりました、18時ですね。ありがとうございます。」と言い電話を切ると、護に「ブルーのセルリアン君って知ってるか」

護「ああ…操縦士の」

剣菱「三等操縦士な。彼がアンバーに来る事になった。」

穣&護「ほぉ!」

剣菱「その理由が!」と言うと「この間、イェソド行く時に黒船の上で十六夜の大喧嘩したろ。彼はそれを見て…、

『以前ブルーに居た時の護さんと全然違う!あんなに変われるならアンバー行きたい!』

…って思って、アンバーの三等募集を知った瞬間、即、アンバーに行かせてくれと武藤船長に懇願したそうな。」

一同「ほおおおお!」

穣「なんてこった!」

護「いあー参ったなー。」

剣菱「って事で今度はブルーが三等募集と。」

穣「いあーブルーも大変な事になっておりますなぁ!」

駿河「変革の時だな!」

剣菱「さてカルロスさん、三等が来たから私は約束の時間までに本部に行かねばなりません。船を買うなら早急に!」

護「決断の時だ」

穣「答えは出てんだろ?もう観念しちまえ」

カルロス「…他人事だと思って…。まぁしかし…、あの時、一度は諦めた貯金だ…。お金が無くてもターさんの家で楽しく暮らせたしな…。」

剣菱、カルロスを指差し「…こんなに貯金に拘るなら、そりゃ貯まるわな」

駿河「うん。」

カルロス「もう、わかった、わかりました!覚悟する。…中古屋オススメの、あの中型船を、買います!」

剣菱「決定だな?男に二言はないな?」

カルロス「ありません!」

剣菱&穣「よーし!」

穣「先方に連絡するぞ。」とノートPCのキーを叩く。

剣菱「では購入手続きに参りましょう。コーヒー飲み干したら中古屋に出発です!」と言い自分のコーヒーカップを手に取り美味しそうに飲む。