2025.01.29 09:14第12章03 剣菱の想い 全速力で死然雲海を飛び続けるアンバー。 護は真っ白な窓を見ながら思う。 (結構カッ飛ばしてるなぁ。これだと結構早くターさん家に着きそうだ) 景色が無いので窓を見ても速度感はあまり無いが、エンジン音で結構な速度を出していると分かる。 (なんかホッとする。やっぱり自分はイェソドがい...
2025.01.28 09:53第12章02 イェソドへ戻る 操縦席のネイビーが言う。「そろそろ管理区域外に出ます」 やや不安気な面持ちでブリッジの一同が様子を見ていると、少しして警報が鳴り『管理区域外警告』が出る。「あら」 ネイビーは少し驚いたように「……あ、多分これ絶対出るのね」と言い、剣菱も「うん多分、仕様なんだな。単なるお知らせ、...
2025.01.27 09:08第12章01 珍獣扱い 翌朝の9時40分、ジャスパーの航空船教習所。 ロビーの受付前に並んだ長椅子に、グレーのスーツ姿のカルロスと護が座っている。周囲には学生らしき若者が数人と中年近い男性がちらほらいて、長椅子で教本を読んだり自販機の所で缶コーヒーを飲みつつスマホを見たりしている。 護はふぁぁと欠伸を...