2025.04.08 10:11第20章05 提案「あれ?」 ふと駿河が疑問を呈する。「人工有翼種が自然生殖出来たなら、何であそこに御剣研が?」 そう言われて穣も「そうか、ダアトになぜ人工種を作る為の施設が」と言って周防を見る。 周防は複写冊子をパラパラとめくりながら「ある程度までは人工有翼種を作らなきゃならないからだな、人口増...
2025.04.06 10:01第20章04 様々な考察 カナンとセフィリアはそれぞれ専用の大きなケトルで石茶を作り、出来たものを保温用の石茶ポットに注ぎ入れる。カナンは自分が淹れた二種類の石茶のポットをカウンターの上に置くと、セフィリアの近くにあるポットを指差しつつターさんに言う。「そっちのポットの石茶が出来たらター君が配ってくれ」...
2025.04.04 09:41第20章03 興味深い自己紹介「カナンさん、シトロネラって知ってる?」「えっ? ……あ、もしかして、よく虫除けに使われる精油の名前の事かな。どうして?」「私の名前、MF SU C170周防シトロネラなんです。人に虫除けの名前付けるって、あの製造師、酷いと思いません?」 シトロネラは周防をビシッと指差す。「まだ...
2025.04.02 09:35第20章02 お茶会の意味 店内には窓際に置かれたテーブル席が三つ。 入り口近くのテーブル席の窓際には総司、隣に周防が並んで座り、対面の窓際席にはリキテクス、その隣には駿河が居て、駿河の背後には真ん中のテーブル席の上総が、上総の隣の窓際席にはマゼンタ、マゼンタの対面の窓際席には透、その隣には穣が座っている...
2025.03.31 09:48第20章01 じゃんけん大会 20時前。 図書館の屋上駐機場に停まる二隻のタラップの下に、人が集い始める。何か気配を感じたのか妖精達も図書館脇の階段をポコポコ跳ね上がって二隻の元に集まって来る。 総司と共に黒船のタラップを降りかけた静流は、下を見て躊躇し立ち止まると「結構な人数が居るから、私は止めとこうかな...