2024.04.28 13:43第6章03 夕方。 船の甲板には何本もの鉱石柱が積まれている。護やカルナギ達は鉱石柱の束にワイヤーを括りつけて船に固定する作業中。カルロスは隅の方で黒石剣を振って雲海切りの練習をしている。 作業が終わると護はカルロスの所へ行く。「どんな感じ?」「少し光るようになった」 カルロスが黒石剣を振ってみせると剣が淡く光る。「おー」「何となくコツが分かって来た」 そこへカルナギ...
2024.04.28 13:43第6章02 死然雲海に覆われた森の上に、大きな浮島が浮かんでいる。浮島の下は雲だが上は晴れていて、護とカルロスが木々の間に生えるケテル石を採っている。「今度こそ当ててやる!アレだ、あの柱!」 カルロスは前方に見えるケテルの石柱を黒石剣で指差すなり、ダダダとその柱へ走って行く。「今度はあっちかーい!」 護は白石斧を持って妖精と共にカルロスを追う。 柱に到着したカルロスは...
2024.04.28 13:43第6章01 数日後。 アンバーは山麓の崖の手前の開けた場所に着陸している。すぐ近くの鉱石採掘場では採掘メンバー達が仕事を中断し、一ヶ所に集まって話をしている。 穣は地面に突き刺したスコップに寄り掛かると、意味深な顔で「結局、管理はカルロスの捜索を打ち切っちまったなー。臨時採掘監督のジェッソはそのまま監督続行か」 するとマリアが「本当に打ち切りなのかな。管理があの人を簡...